2016年06月02日

終着駅 近鉄御所

 自分は、列車での旅行が好きなので、鉄道旅行に関する単行本・雑誌を多く持っており、御所に赴任が決まった時、手元にある本をめくってみた。
 鉄道雑誌にとって、終着駅特集は定番のものである。(最近は、秘境駅特集の方が人気が高まっている気はするが)近鉄御所駅は、その先に線路がない、いわゆる終着駅である。
 終着駅というと北海道の稚内駅や根室駅がまず思い浮かぶ。先が海だとそれ以上先には行けない、という無常感もある。山だとトンネルを掘って先に行くという手段があるからな。関東だとJR久留里線上総亀山駅と銚子電鉄外川駅もいい。

 終着駅という言葉には、旅情を刺激される。それも一人旅で、夜に降り立つような・・・。奥村チヨ*1 が少し小さな声で歌いながら、コートの襟を立てながら降りてくるイメージ。それから旅館に行く前に、少し古びた居酒屋に行く感じ。川本三郎氏の著書を読むと地方の駅前食堂で、ビールを飲むのがお好きなようで、エッセイに書かれている。函館と外川での経験を書かれていたのが印象にある。どちらも自分の好きな土地である。両方とも終着駅であるのは、やはり醸し出す独特のイメージがあるのだろう。
 近鉄御所線は、乗って10分くらいで終点なので、旅情を感じる暇がない。車窓も住宅が目につくので、景色がいいというほどでもない。さすがの西村京太郎先生でもこの時間の中で、殺人事件を起こすのは容易ではないから、小説にはならないだろうな。
 ただ、村上義晃『新・盲腸線紀行』(牧歌舎、2008/07)には、近鉄御所線の記述があった。ごく簡潔な記述ではあるが。*2
 
*1 昭和46年、『終着駅』がヒット。作詞:千家和也、作曲:浜圭介。もっとも若い方は、わからない世界だろうが・・・昭和歌謡と鉄道愛好家の石破茂大臣ならお分かりいただけるかもしれない。 
*2 「盲腸線(もうちょうせん)とは、公共交通で起点もしくは終点のどちらかが他の路線に接続していない行き止まりの路線を指す」(Wikipedia) ただし、幹線は通常、盲腸線とは呼ばれない。


posted by 林 秀一 at 20:34| 鉄道 | 更新情報をチェックする
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