2016年06月24日

H編集長と奈良ホテル

 今月勤務最終日。
 ご来訪されたYさんと短い時間であるが、執務室で懇談。大阪に詳しいようで、滞在記の裏難波の記載に注目されていた。
 自分は、若いころは、仕事柄トレンドを追い続ける面はあったが、今はそこまではしない。気力が続かないという面もあるが、興味が薄れてきたということもある。

 今日は昼から奈良市なので、少し早目に出発。奈良県で発行されている雑誌『naránto 奈良人(ナラント)』H編集長。
 自分の所管として、御所の情報発信が一つの分野である。全国への情報発信も考えており、仕掛け中でもあるが、同時に近隣地域や県内への発信も重視していきたいと考えている。4月18日記述の御所と橿原市のOLとの会話は、少し反響があったのだが(「橿原市の住民が隣の御所への行き方を知らないなんて、おかしい。このOLは橿原市民ではないと思う」という感想)。これはそこまで確認していないから、そうかもしれないが、他にも近隣地域への情報発信の必要性を考えさせられることがあったのである。*1
 この『naránto 奈良人(ナラント)』は非常に格調が高い雑誌であると一目見た時に感じた。取り上げる素材の視点も個性的。御所滞在時に、ぜひ編集長とお会いしたと思ったのであった。マスメディアは、売上数字の視点だけでみると東京偏重のように思われているが、雑誌に関しては地方に優れたものがあって、ときに衝撃を受ける。北の地でタウン誌を出し続けているT社長のレベルも全国有数のものといつも思う。
 しかし、奈良県は結構広く、奈良市への車の移動も1時間くらいかかるのである。制限速度を守りながらも裏道を巧みに選択して、早目に到着してくれたK係長に感謝。

 H編集長とお会いし、ランチを御馳走していただき、奈良ホテルへ。H編集長にご案内いただきながら。このクラシックな雰囲気はとても貴重。とても落ち着く空間。奈良県では、観光地を訪れると、「飛鳥時代以来の」とか「1400年前」などと強調されてたじろいでしまうのだが、現代とのギャップの断層がストックとならず、ほんの一瞬の驚きに留まって、刹那に消えてしまう悩みがある。「中臣鎌足ゆかりの」と言われると確かにびっくりはするが、イメージ喚起力に乏しく、赤穂浪士や新選組関連の観光地に負けてしまう。奈良ホテルは明治・大正・昭和の時代を積み重ねながら今にその伝統を引き継いでいる。まだ夕方前なので、飲むことはなかったがバーの水準も高そうで、一度ぜひお伺いしたいと思ったのであった。H編集長は講師をしているとのことで、奈良ホテルも顔のようで、それにも驚いた。編集長は、東京勤務時代、J社の宣伝担当とのことで、業界ライバルのA社の広告を担当していた自分にとっては、興味深いエピソードもあった(この辺の記述、イニシャルだらけで申し訳ないのであるが、詳しく書けないのである)
 H編集長はとても博識で、今後も業界の先輩として教えを乞いたい気分であった。奈良市のいい店もご案内いただき、若いころ、奈良市の知人と飲み会をしても(この静かな街は刺激に乏しいだろうと即断し)いつも大阪や京都のホテルへ帰っていた自分は反省しきりである。情報発信量の圧倒的に多い土地の方を楽しそうだと思ってしまうからなのだが。マスメディアのみが大きな影響力を持っていた時代は別だが、SNSの活用でかなり事情は変わってくる。そこにチャンスは必ずあるはず。


*1 御所市役所で行ったワークショップで、まちおこしをテーマにしたことがある。「御所への行き方を知らない人が橿原市民であるはずがない」という感想があったとワークショップ参加者に話したら、「奈良県の人たちは、あまり隣の市町村に行かないし、興味もないと思います。休日の買い物も大阪に行った方が便利だし」という声があった。奈良県北部は、大阪への通勤圏であり、大阪の影響力は大きい。全国を見据える視点はもちろん大切だが、近隣地域へのPRやプロモーションの必要性も大きい。


posted by 林 秀一 at 21:31| 奈良県 | 更新情報をチェックする
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