2016年12月19日

何気(なにげ)なグルメ

 昨日の記述で、「京阪京橋駅で、ためしに食べたいものがあったのである」と記載したところ、「京橋駅で? 京橋の街じゃなくて?」という質問をいただいた。なかなか鋭い観察眼の方である。京橋駅内で体験できるグルメがあるのである。
 自分は日常の生活圏が東京なので、関西のグルメにそんなに詳しいわけではない。だが、最近、東京の電鉄会社が発行するPR誌に吉本興業の中川家礼二さんの連載記事があり、愛読しているのだが、その記事の中で、京阪電鉄京橋駅のフランクフルトソーセージがおいしいと書いてあり、興味を持ったのである。
 駅の売店で売られているものなので、ミシュランに載るような類のものではない。駅ホームの売店という制約条件から、これにケチャップやマスタードを塗るということもできない(そのまま電車に乗る人もいるので)。自分は外出時に小腹がすいたとき、カロリーメイトやチョコバーを食べることがある。移動時間に押されて、昼食時間が取れないことはよくある。そんなときに、一口で食べられるものがあるのは助かる。甘いものをさくっと食べることが多いが、その気分でないとき、フランクフルトソーセージは魅力的。このソーセージには充分味が付いており、何も付けなくてもおいしいようであり、体験してみたく思ったのである。
 ただ、この種のグルメの場合、わざわざそのために行くのもためらわれる。その地に偶然行く用事があり、たまたまそこで食べるというシチュエーションがふさわしい。このようなスペシャルなごちそうとまでは言えない、何気ない気分で食べるグルメを「何気(なにげ)なグルメ」*1 と称して、愛好している。PR誌の記事を読んだとき、そんなにうまく京阪京橋駅に行く用事なんて、しばらくありそうにないなーと思っていたが、その近くのホテルに泊まっていたから、いい機会だと思ったのであった。
 東京圏では、五反田駅のそばがおいしいとよく言われるし、我孫子駅の大きな唐揚げ蕎麦も名物になっている。名古屋駅新幹線ホームのきしめんも愛好者が多い。関西では、ほかに姫路駅のえきそばかな。これは麺が中華めんなのだが、スープがそばやうどんのような和風だし。こんなのがおいしいのかと思われそうだが、なかなかいける。関西では、黄そば(黄いそば)といって、食べられる場所も若干あるようだ。ただ、自分と姫路に同行した方は、えきそばに全く関心を示さなかったし、これを食べるためだけに駅へ行くことはリスクがある。それが「何気なグルメ」。地域おこしなどで、力が入れられるB級グルメとも似ているが、より力が抜けている。たまにはこんなものもいい。

*1 最初、「何気(なにげ)グルメ」と略して呼んでいたのだが、何気ないの「ない」を略すると意味が違ってくる、逆の意味になるのではと、細かくダメ出しをする人が周囲にいた。それで、「何気なグルメ」と略することにした。ただ、こうすると「何気ない」を一文字略するだけなので、「略称にする意味ある?」と言われたが、きりがないので、2度目のダメ出しは無視したのであった。
posted by 林 秀一 at 18:42| 日記 | 更新情報をチェックする