2017年05月24日

百科事典のような本を読む

 午前中、市長室。特産物のことなど。
 明日の昼食会のことなど、東京と電話で打ち合わせ。
 夜、ホテルで、百科事典のように分厚い『山口昌男クロニクル』(国書刊行会)を読み進める。この本は、判型も厚さも百科事典並みなので、ごろ寝しながら読むことはできないのが悩み。全部読むのはしんどいので、興味があるところを拾い読みする感じ。
 山口昌男は、自分が大学生時代によくメディアに登場していたので親近感があった。氏が唱えていた記号論もブームになっていた。呪術的世界に関してもよく記述されていたので、日本の修験道に対する理解の助けにもなるかと思ったのである。
 ぱらぱらとめくっていると、御所市に触れているページが目に入った。やはり山口昌男の関心範囲に近いところがあるのだなと実感。
 2002年、FIFAワールドカップ™組織委員会に出向した際、札幌支部勤務となり、札幌市内のマンションを借りていたのだが、そのとき山口氏は札幌大学学長であり、学長室をギャラリーとして学生や市民に開放していた。氏の膨大な蔵書の一部も山口文庫として開設。学生にとっては実に恵まれた環境である。秘書にアポを取って見学に伺ったのだが、山口氏が出勤されており、秘書のお勧めもあり直接お話しするという貴重な機会を得た。自分も後に御所市に赴任するとは思っていなかったので、御所市を話題にすることはなかった(その当時は御所市のことを知らなかったのだけれど・・・)。役行者についても語りあうことができたらと、今思ってもどうしようもない。氏は2013年3月に亡くなられている。(*1)教え子に優秀な学生がいるので、就職活動のアドバイスをお願いしたいと頼まれたので快諾したが、残念ながらその方と話す機会はなく終わった。
 『山口昌男クロニクル』は、ところどころ学会の先端レベルに触れることもあり、難しい箇所も存在するが、講演など、読んでわかりやすく、またおもしろい部分が多く、関心のある方にはお勧めである。

(*1)今年に入って札幌大学では「札大×山口昌男プロジェクト」を進めることを発表。今後、一般への公開を開始する予定とのことである。
posted by 林 秀一 at 23:04| 読書 | 更新情報をチェックする