2017年06月08日

御所市内最後の民営銭湯の廃業を受けて〜銭湯はメディアだった

 昨日も触れたFacebook「探検! 御所ガール」6月5日20時15分の記述をしみじみ読んでいると、いろいろなことが思い出されてくる。家に風呂がある人も銭湯にはよく出かけていた。ガス給湯器が普及する前は、薪で焚く風呂が多く、毎日、風呂を沸かすことは主婦にとって結構な重労働だったのである。御所ボーイによると、市内での銭湯廃業の話題は最近で1番の反響だったようで、地元外の人も見に来ているようだ。
 副市長と話をしていると、この新産湯温泉には10年ほど前まではよく行った、とのことであった。最近は行っていないようであったが、タイル絵や中の情景はよく覚えているよ、とのこと。タイル絵は富士山や湖などの情景が多く、なんとも気持ちよくゆったりした気持ちになった。地域によっては、廃業した銭湯後を活用してアーティストが仕事場にしているところもあるようだ。
 昔の銭湯は、かなり安い値段で洗髪のみを対象にしたコースもあった。*1 瓶入りの冷えたコーヒー牛乳を飲んでいたことも思い出深い。瓶入りのリンゴジュースも並んでいた。「なぜ、銭湯ではコーヒー牛乳だったのかな」と言う人は多いが、甘い炭酸飲料よりも健康イメージが強く、親も勧めやすかったのではないだろうか。子供が「銭湯に行ってくる!」と言われて、嫌がる親はいない。ゲームセンターなどと違って、親も認める健全空間であったのだ。
 銭湯は、老若男女色々な人が出入りしていた。そこが情報交換の場ともなっていた。壁には上映中、または上映予定の映画や公共機関のポスターが多く張られていた。映画は、大衆娯楽的なものが多かったように思う。「男はつらいよ」のような。夏休みには怪獣映画のポスターなどもあり、わくわくしたものだ。女風呂のポスターの傾向は少し違っていたのかな。恋愛映画のポスターなどがあったのかもしれない。フランスのおしゃれな映画はあまり銭湯向きじゃない気がするが、偏見かな? 雑誌のエッセイなどで銭湯の思い出を語る人は男性が多いと思われ、どうしても視点が偏る可能性はある。*2 
 各地の銭湯は急速に少なくなっており、残念なことだが、近年はビジネスホテルに大浴場を併設するケースが増えている。やはり日本人はシャワーだけだと物足りないのだな。ユニットバスは狭い空間を効率的に活用すものだが、少しさびしい。仕事で泊まったいるのだとしても、大浴場だと、つかの間の非日常気分を味わえる。そのあと冷たいビールを飲んでいると、憂さも忘れるというものである。
 明日から東京勤務。そのため、今日のランチは週の前半に買いためたものの整理を兼ねたものに。惣菜店で買ったおにぎり、カップヌードルリッチ贅沢とろみ ふかひれスープ味、カニカマ(辛しマヨネーズ風味)。デザートに雪見だいふく愛媛みかん味。最終日は割と適当に買ったものを組み合わせるので、統一感には欠ける。ただ、ふかひれとカニというように魚介類としてのまとまりを見せようとしたものとはいえる〈苦しいかな?〉少なくとも冷蔵庫の在庫整理を兼ねたメニュー提案をテレビでしてくれる一流料理研究家と志向性は同じようなものと言える(オーバーだが)

*1 洗髪だけの人も洗い場へ入るわけであり、どうやって見分けるのか、小学生の頃はいつも疑問に思っていた。実際は2、3分湯船に入ってもわからないだろうし、番台から目を爛々として湯船に入っている人をチェックすることは困難であり、基本は自己申告であろう。良き時代であった。
*2 男風呂と女風呂を比較検証するとおもしろいが、1人の人間が両方を見ることは難しいから、なかなか検証できない。
posted by 林 秀一 at 19:45| 日記 | 更新情報をチェックする