2017年10月25日

インバウンドの現状と課題

 朝、市長室で会議。インバウンドに関する話など。
 以前、インバウンドに関して、対外広報を担当したことがある。海外から日本への観光客数は600万人を超えたくらいのときで、目標の1000万にほど遠く、PR予算が低い中、いつこの目標数値を超えられるだろうか、と何度も不安になった。中華圏に人気のあるタレントSさんのCMの評判も良かったが、当時は国を挙げてインバウンドに取り組む韓国の1/9の予算しかなく、実施できる施策は限られていた。韓国の大統領は日本のテレビCMを使って、日本人に韓国観光を呼びかけていたが、日本では韓国でテレビCMを流す予算がなく、国際空港などで映像放映が可能か否か検討するなどの工夫をするしかなかった。メディアなどの周囲も結構冷たくて、隣国と陸続きのフランスやドイツが外国からの観光客が多いのは当たり前であり、島国の日本のランクが低いのは仕方がないという意見も多かった。しかし、インドネシアも島国であるし、韓国への観光客もほとんどが飛行機や船などで海を越えてくる方なので、日本とほとんど条件は変わらない。これらの国の後塵まで配するのは明らかに施策不足なのである。できない理由を挙げていけば、いくらでも出てくるものだ。
 東京オリンピック・パラリンピックの開催決定が追い風になっているのは間違いないが、以上のような経験をしているので、これだけ外国人観光客が増えていることには感慨がある。外国人だらけになっている観光地もあり、ホテルや交通機関の混雑に拍車がかかっているとの声もあるが、それだけ日本に魅力を感じてくれているのである。訪日外国人が2千万人を突破した現在、新たな課題が生じている。観光インフラの問題は急務を要する。看板が日本語のみである場合、彼らは認識できない。観光案内所などの外国語対応の態勢が不完全なところもある。IT機器などの活用策なども含め、至急の対応が求められている。訪日リピーターも増えており、よりゆっくりと日本を楽しんでもらえる工夫も必要。食事をしながら、現地の方と交流をしてもらえる食事処・喫茶店や、和風感覚を味わえる宿泊所も求められている。訪日される方の需要も踏まえながら、考えていきたい。


posted by 林 秀一 at 22:36| 観光論 | 更新情報をチェックする
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