2017年11月28日

他人に影響された買い物の結果〜口コミの効果

 今日は、ほぼ定時の退勤@東京。帰宅途中にスーパーを覗く。
 プリンが大量陳列してあり、売り場で目立っている。OL2人連れが売り場の前に立ち、少し騒いでいる。
「あっ、このプリンここにたくさんあった!」
「これ売れてるらしいね」
「すごくおいしいらしいよ。売り切れだったコンビニもあったらしい」
 聞き耳を立てているわけではないが、すぐ横なので、自然に聞こえるのである。そうまで言われると、その商品を注目してしまう。伝聞情報が多いことが少し気になるが、1回買おうかなと決心。
「プレーンがいいらしいよ」と言って、7-8個まとめてかごに入れている。味が5種類ほどあり、すべてが陳列されていたが、プレーンだけ半分以上がなくなってしまう。横目で見ながら少し焦っていたが、さすがに全部買うわけではないようだ。OLが去り、少ししてから、プリンの棚へ行き、自分もかごに入れたのだった。すぐに買うのは、OLの意見に乗せられたようで、格好悪いと思ったのである(明らかに意見に乗せられているといえる状況だが)
 以前も別のスーパーのカレーの棚の前で、OL2人連れが少し興奮して話している場面に遭遇したことがある。
「このカレー、この間食べてすごくおいしかった!」
「粉というのが本格的だよね」
「うん、棚に並んでいるカレールーと全然違う」
 そこまで言われると、買いたくなる。OLが棚の前を離れて、しばらくしてからそのカレー粉を買ったのだった。理由は同上(苦笑) しかし、このカレー粉は、(自分にとっては)あまりおいしくなく、人の意見に簡単に乗せられてはいけないと痛感したのであった。
 もちろん失敗することもあるが口コミの効果は大きい。マスメディアにおける広告は、その発信内容を少し割り引いて考えられる。発信者は、その物(あるいはサービス)を購入させようと思って広告を出稿しているのであるから、普通はほめることしか言わない。口コミは、利害関係を有していない第三者が発信するという点で信用性が担保されるので、信用されやすい(上記の2つの例のように) 多くの広報予算を活用できない自治体にとっては、口コミが広がっていく仕掛けを考えることは、考え得る選択肢のひとつである。ただ、口コミの発信者自体が当該プロモーションの当事者と金銭面等を含めた密接なつながりがあり、それを隠していた場合は、後になって消費者に厳しく指摘される。*1

*1 ある新商品を買うための行列が話題となり、メディアでも報じられた。ところが、その行列がアルバイト費を渡されて並んだ人たち、いわゆるサクラであることが後にわかったことがあり、非難された。今の時代、この種の仕掛けは、まず隠し通せるものではないことを注記すべきである。


posted by 林 秀一 at 22:00| マーケティング | 更新情報をチェックする
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